大人のプレミアムゼミ:最前線の研究者とひもとく、宇宙の神秘に触れる講座(参加費一部寄付型講座) 「研究者とたどる 国立天文台三鷹キャンパスの100年」を開催しました!
5月16日(土)、国立天文台三鷹キャンパスにて「大人のプレミアムゼミ:研究者とたどる 国立天文台三鷹キャンパスの100年」を実施し、10代~70代までの幅広い年代から計35名の方々にご参加いただきました。
本プログラムは、国立天文台の縣秀彦先生に企画から当日のレクチャー、施設見学時の解説にいたるまで、全行程にわたって全面的にご協力・帯同いただきました。
当日は見事な快晴。夏を思わせる心地よい日差しが降り注ぐ中、予定通り縣先生の講義からプログラムが始まりました。
国立天文台の歴史は、江戸時代に幕府の天文方(暦の編纂や天文観測を行う機関)が置かれていた「浅草天文台」まで遡ります。葛飾北斎の浮世絵『富嶽百景』にもその姿が描かれた歴史的な場所ですが、明治維新後に一度廃止されました。講義では、『浅草鳥越堀田原図』『寛政暦書』そして北斎の描いた図などを見ながら、その歴史的変遷を解説いただきました。
明治維新後、複数の政府機関に分散していた天文・測量業務は、1888(明治21)年に麻布に統合され「東京天文台」が誕生。その後、大正時代に入ると周辺の市街化が進み、街の明かり(光害)によって星の観測が難しくなったため、1924(大正13)年に現在の東京都三鷹市(大沢)へと完全移転を果たしました。こうした壮大な歴史の流れを、縣先生にわかりやすく紐解いていただきました。
講義の後は、眩しい太陽のもと、緑豊かで広大な構内を見学しました。参加者のみなさまは、1人1台のイヤホンガイドを付け、縣先生の優しく丁寧な解説や、各施設の解説員の方によるお話に熱心に耳を傾けていました。

キャンパス内「天文台歴史館(大赤道儀室)」の内部。構内で最も大きなドームの中に佇む、日本最大の屈折望遠鏡(口径65センチメートル)を間近で見学しました。歴史の重みを感じさせるレトロな空間に、参加者のみなさまも見入っていました。

太陽系のスケールを体感できる「太陽系ウォーク」の看板。広大な構内を歩きながら、宇宙の距離感をリアルに実感できる人気スポットです。

そして今回は特別に、普段は一般公開されていない「太陽フレア望遠鏡」を実際に見学することができました!三鷹での太陽地上観測の主力装置を間近にするという、まさにプレミアムな体験となりました。
続いては「アストロノマートーク」として、国立天文台教授であり、アストロバイオロジーセンターのセンター長を務める生駒大洋先生にお話しいただきました。
宇宙における生命の起源や広がりを研究する「アストロバイオロジー(宇宙生物学)」とはどのような学問なのか、その概論を分かりやすく解説。さらに、生駒先生が日々研究されている最前線のトピックや、生命の住めそうな系外惑星を見つけ出すための新たなチャレンジについてご紹介いただきました。
難解になりがちな最先端の科学の話ですが、生駒先生のユーモアあふれる進行によって会場からは何度も笑いが起きるなど、終始和やかな雰囲気で進みました。参加者からの質問にも、具体的かつ分かりやすく回答いただき、学びがさらに深まる時間となりました。

最後に体験したのは、4D2U(4次元デジタル宇宙)ドームシアターです。空間3次元と時間1次元の4次元宇宙をデジタルデータで可視化した、直径10mのドームスクリーンいっぱいに広がる迫力の立体映像を体験しました。
直前の生駒先生の講義で「生命の住めそうな系外惑星」についての最先端研究に触れた後だったこともあり、地球を飛び出し、太陽系を抜け、宇宙の果てへと到達する壮大な映像体験は、よりリアルなスケール感をもって参加者に迫りました。最新の観測データと研究に基づいて再現された宇宙の構造を目にし、その圧倒的なスケールと人類の小ささを実感するとともに、未だ解明されていない宇宙へのロマンと感動がドーム内を包み込みました。上映終了後は、その余韻に浸りながら感嘆の声を漏らす参加者の表情がとても印象的でした。
(※シアター内は撮影ができないため、4D2Uドームシアターの詳細は、国立天文台のウェブサイトをご参照ください。)
国立天文台は、日本の天文学の発展を担う研究機関として高度な研究・教育活動を推進している一方、近年の予算削減による財政的な厳しさにも直面しています。当社は研究・教育活動を支援する企業として、科学研究と教育普及の持続的発展に寄与するため、今年も参加費の一部を国立天文台に寄付いたしました。みなさまからいただいた温かいお気持ちが、次世代の天文学者の育成や、未来の科学の発展の一助となることを心より願っております。

プログラム終了後のアンケートでお寄せいただいた感想の一部をご紹介します。
●半日という制約はあったものの、解説付きで効率的に回ることができたのは良かったです。特に縣先生や生駒先生のお話を直接聞けたり、普段は入れない場所も案内していただいたことにはプレミアム感がありました。
●太陽の黒点観測を行う8インチのドームがジブリ施設のようで、手巻きの重りも含めレトロでロマンがあり大変感動しました。太陽が1秒にどの程度動くかの解説も、実際のデモと相まって大変分かりやすかったです。
●最新の詳しいお話が随所に見られ、面白かったです。具体的な数値や研究に基づく展望、歴史的変遷など、多角的に学べて非常に有意義な時間でした。宇宙に想いを馳せる時間となりました。
お申し込みの際、国立天文台への応援の気持ち(寄付への賛同)を寄せてくださった方も多く、昨年に引き続き私どもにとっても大変励みとなりました。
また、全行程にわたり素晴らしい解説で盛り上げてくださった縣秀彦先生、最先端のエキサイティングな講義を届けてくださった生駒大洋先生、そして国立天文台のみなさまのご協力のおかげで、天候にも恵まれた最高の学びの時間を提供することができました。心より御礼申し上げます。
当社は、これからも「大人だからこそ楽しめる学び」をテーマに、知的好奇心を刺激する魅力的な企画を提供してまいります。
関連リンク
国立天文台(NAOJ)
国立天文台は、日本の天文学研究の拠点となる研究機関です。大規模な天文観測施設を全国の研究者に提供するとともに、天文学研究と天文観測機器の開発を広く推進しています。
国立天文台(NAOJ)
お問い合わせ
関連記事
一覧へ導入事例
一覧へ-
- 2026.06.26
- 大人のプレミアムゼミ:最前線の研究者とひもとく、宇宙の神秘に触れる講座(参加費一部寄付型講座) 「研究者とたどる 国立天文台三鷹キャンパスの100年」を開催しました!
-
- 2025.11.04
- 博士外国人留学生に向けたキャリア支援~秋田大学様 国内就職内定者の声~
-
- 2025.07.04
- 大人のプレミアムゼミ:歴史を学び、未来につなぐ講座(参加費一部寄付型講座) 「研究者とたどる 国立天文台三鷹キャンパスの100年」を開催しました!
-
- 2024.09.30
- 伊勢丹新宿店と早稲田こどもフィールドサイエンス教室がコラボしました
-
- 2022.03.22
- 「SCORE(社会還元加速プログラム)拠点都市環境整備型」事務局運営支援 <最終報告会の実施報告>


