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大人のプレミアム教養講座『西洋画家の巨匠と巡るワインの旅』を開催しました

2024/07/26

こんにちは、社会連携企画部エグゼクティブ研修支援チームです。
2024年1月から5回にわたって、美術とワインを同時に学ぶ「大人のプレミアム教養講座」を開催しました。


本講座は『西洋絵画の巨匠と巡るワインの旅』と題し、毎回ある画家を取り上げ、その画家にまつわるワインを味わうという企画を実施しました。
今回のテーマはルネサンスとバロック。早稲田大学エクステンションセンターでも講師を務める平松洋先生が画家の解説をし、日本を代表するソムリエである渡部明央先生がワインの解説をしました。各回のテーマにあわせて画家にまつわるワインをセレクトし、ワインの知識をより深めるとともに、チーズとのペアリングでワインの味を楽しみました。

講師プロフィールは、こちらからご覧いただけます。

第1回 ルネサンスの巨匠レオナルドと巡るワインの旅 1月28日(日)開催


初回はルネサンスを語る上で、この人を外すことはできないということで、イタリア・トスカーナに生まれた、レオナルド・ダ・ヴィンチを取り上げました。レオナルドの人生を振り返ると、若き日はフィレンツェで修業時代をおくり、その後ミラノ宮廷に仕えた後、ローマに赴き、最期はフランスのロワールで没する人生でした。
ワイン講座ではレオナルドの足跡から、“ワイン好きならこのワインは知っておきたい!”というワインをセレクト。トスカーナの代表的な伝統ワイン、キャンティ・クラシコから、近年世界的に注目を集めるビオディナミワインの創始者ニコラス・ジョリー氏(ロワールの醸造家)の解説まで、幅広くお話しいただきました。

第2回 北方ルネサンスの巨匠デューラーと巡るワインの旅 2月18日(日)開催


第2回ではデューラーの足取りを追いました。ニュルンベルクで活躍したデューラーが2回のイタリア旅行を通じて、ドイツにルネサンスをもたらした人物であることを学び、ワインの方はデューラーの歩んだ土地で造られたピノ・ノワールワイン4種の飲み比べをしました。この回ではチーズにテット・ド・モワンヌというスイスのチーズを取り上げました。ジロールという専用の機材を使って、カーネーションのようにカットする独特のチーズで、カッティングの実演をお見せしました。

第3回 バロックの巨匠カラヴァッジョと巡るワインの旅 4月14日(日)開催

第3回からは時代を17世紀に移し、バロック絵画へと話を進めていきました。「絵画の歴史においては2人のミケランジェロを欠かすことができない」と始まったこの講座。1人目のミケランジェロは、マニエリスムを生み、バチカンのシスティーナ礼拝堂を描いた、ミケランジェロ・ブオナローティ。そして2人目がバロック絵画の象徴とも言える、明暗法を編み出し絵画に革命を起こした、ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオです。
しかし、カラヴァッジオはその気性の激しさから、殺人を起こし逃亡生活を送るという破滅的な人生を送った人物でもあります。絵画の魅力と人物像の対比は天才であるが故の苦難を物語っているようでした。
イタリアを走り回ったカラヴァッジオにちなんだワインとして取り上げたのは、”ボルドースタイル”と呼ばれる、フランスのボルドー地方の醸造で用いられるブドウを使ったイタリアワインでした。〝スーパータスカン〟として一躍有名になったワイナリーのセカンドラベルを呑み比べ、特徴の比較をする面白い機会となったと思います。

第4回 フランドル・バロックの巨匠ルーベンスと巡るワインの旅 5月12日(日)開催
第5回 スペイン・バロックの巨匠ベラスケスと巡るワインの旅 6月9日(日)開催

第4回ではルーベンス、第5回ではベラスケスを取り上げました。この二人はカラヴァッジオの人生とは対照的で、大団円を迎える人生です。
ともに外交官として活躍した時期があり、宮廷画家でありながらも、その名声から各国に赴いて外交交渉に携わったということが話されました。またお互いに影響を受けあっていたことでも知られ、ベラスケスにイタリア行きを勧めたのではないかと想像を巡らせる場面もありました。
この2回の講座では「世界が平和であり、ワインを愉しめるように」という願いを絵画から読み解きました。
「豊かな食事とお酒がないと愛は育まれない」という画家の言葉に思いを馳せながら、大変和やかな雰囲気の中で講座を終えることができました。


第4回、第5回もまた特徴的なワインを取り上げた回でした。
第4回はルーベンスが歩いた土地の、土着品種のワインを紹介し、第5回では、酒精強化ワインや、陰干しブドウを用いたワインなど、特殊な造り方をするワインを取り上げました。スイートシェリーとマスカルポーネのペリングや、トスカーナのクッキー“カントゥッチ“をヴィンサントに浸して食べる楽しみ方等が紹介され、新たなワインの味わいを知る機会になりました。

参加者の声

講座終了後のアンケートにご回答いただいた内容の一部を抜粋してご紹介します。
・西洋絵画についてここまで深く知る機会がなかったので、非常に興味深く、面白かった。ワインについてはいつも美味しいものばかり、チーズの知識も増え、この西洋美術とワインの組み合わせは絶妙でした。
・ワインは好きでしたが、絵画のことは知らなかったので、この2つを学べるならと思って受講しました。本当に面白く、勉強になりました。
・良いワインと、美術の勉強、日曜の午後、素敵な時間を過ごすことができました。

今回の講座では時代背景、その絵に込めた画家の願いに触れながら、ルネサンスとバロックの絵画の見方を学びました。また巨匠たちが歩いた土地のワインを口にすることで、食文化の一端を垣間見る機会になったと思います。
ご参加いただきました皆様には、心から感謝を申し上げます。


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