「100分授業」導入の裏側
皆さまこんにちは。IT推進部 箇所支援チーム担当です。
箇所支援チームは、データ処理などの定形化できる「教務事務」業務を早稲田大学から受託し、集中的に箇所(学部・研究科事務所)を
支援する役割を担っています。今回は、2023年度より開始した、早稲田大学における「100分授業」導入の裏側について、当チームの
目線でご紹介します。
◆「100分授業」の概要について
まず、「100分授業」の概要は以下のとおりです。
・1時限あたりの授業時間が90分から100分になります。また、1時限目の開始時間が10分早まります。
・1時限あたりの授業時間が10分増加することにより、対話型、問題発見・解決型授業など、授業実施上の工夫がしやすくなります。
・各学期の授業週数が次のとおり変更となります。
通年:30週→28週、春学期・秋学期:15週→14週、クォーター:8週→7週
・ゆとりある授業カレンダーへの再編により、インターンシップや留学など、長期休業期間における学外課外活動への参加が従来よりも
柔軟に選択できるようになります。
◆100分授業導入に伴う箇所支援の動き
さて、こちらの100分授業の導入にあたり、我々箇所支援チームが果たした役割についてご説明します。主に行ったのは、次年度の
科目や時間割、シラバスデータの作成等行う業務における対応です。
例年このようなデータ作成の業務は、前年度の10月頃から始まります。まず、各科目の開講曜日時限を設定するテーブル内にある、
授業の開始時刻・終了時刻を規定する項目を新しい時間割に合わせるよう一斉更新を行いました。また、各科目の情報を集約する
テーブル内にある、授業回数を規定する項目を、春・秋学期のセメスター科目は”15”から”14”へ、通年科目は”30”から”28”へと
更新するといった対応を行いました。
このように、各テーブルの主要なデータを設定した後、2023年春学期における科目登録や成績処理などの各業務における作業スケ
ジュールの確認行いました。具体的に行ったのは次のような確認です。
・授業スケジュールが変わることで、前年度と同じ日付になっていて問題は生じないか?
・全学スケジュールと各箇所のスケジュールに齟齬が生じていないか?
・各業務・処理の前後関係、処理順序に不整合がないか?
このように、多方面から処理スケジュールの妥当性を確認することは、なかなか苦労の多い作業でした。
◆繁忙期についての余談
そしてここからは繁忙期についての余談です。
100分授業の導入に伴い科目登録期間が長くなったことで、我々の繁忙期も長くなり、これまでより長期戦となりました…。
ただ、今回からは2次登録と、3次登録の間に少し時間ができました。学生の皆さんはこの2次登録から3次登録の間で、初回の授業に
出席した後、履修する科目をしっかり検討したうえで、3次登録時に取消・変更等を行うことができたようです。
このようにデータ処理から学生の皆さんの科目登録の動きが垣間見えるのも当チームの業務の面白いところです。
少々難しいデータのお話が多くなりましたが、大学での大きな制度変更の裏側には、このような細かで地道なデータ処理が伴っている
ということを、お分かりになっていただけたのではないでしょうか。
今年度は100分授業導入の初年度ですが、春学期については大きなトラブル無く、データ処理の安定運用を実現することができました。
今後も”縁の下の力持ち”として、早稲田大学の職員、学生の皆さまを支えていきたいと思います!
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