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大学入試の過去問をインターネットで公開しましょう! ~著作権処理業務

2018/10/09

当社では、入試の過去問をインターネットで公開するための支援を行っております。
大学が過去に実施した入試の問題1問1問それぞれについて、国内外の著作権者に連絡を取って許諾を取得。
早稲田大学入学センターのウェブサイトに公開するまでに発生するあらゆる作業をワンストップで承っています!

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IT推進部コンテンツ企画チームの安達です。
チームの業務のひとつ、著作権許諾業務についてご紹介します。

あらゆるものが誰かの著作物

著作権といえば、TPP協定にも知的財産保護の項目があったり、著作権法が改正されたり、ニュースで耳にすることも多いですね。
ニュースでは大きなエンターテインメント会社の権利の話題が多いかもしれませんが、アマチュアであろうがプロであろうが誰もが著作権の権利者になります。
ブログやSNSで誰かが書いた文章、絵、写真などなどアップされたものを無断で掲載することは著作権法に触れることになります。
お子さんが描いた絵でも創作性が伴い、立派に著作権者になるわけです!
映画館の上映前に流されるマナームービーで見るように、著作権侵害の罰則は意外に重いです。
「つい無断で使ってしまった」ということのないように気を付けたいですね。

入試過去問題をインターネットで公開しましょう!

さて、本題の大学入試問題での著作権処理業務について。
入試問題と一口に言っても、実はいろんなパターンがあります。
当社が支援している早稲田大学の場合を見ても、一般入試のほかにセンター試験利用入試、自己推薦入試、帰国生や外国学生入試など、そして学士入試や3年次編入試験、学内転部入試と細分化されています。
(詳細は早稲田大学のウェブページをご覧ください)

さらには大学院の入試もあり、このような一般入試以外の問題は入手が難しく、大学自ら過去問を公開することが求められています。
当社が早稲田大学入試問題として扱う著作権処理数は、1年間で国内海外合わせて500~600案件ほどでしょうか。
試験問題には当然外国の著作物が使われることもよくあります。
英語はもちろんフランス語や中国語、ロシア語、ドイツ語……できる限り対応をしています。

まずは最大の難関、著作権者の特定から!

入試問題を作成した先生から出典に関する情報を受け取ったら、まずは著作権者を特定することから始まります。
著者名なんて本に書いてあるだろう、と思われるかもしれませんが、
存命かどうか、いつ亡くなったのか、だれが権利を受け継いだのか……
すぐに見つかるときもあれば、相当の時間がかかる場合もあります。

そして連絡先がわかった場合でも、すぐにお返事をくれるかどうかは先方次第!
即答いただける場合もあれば、1年後に突然連絡が入る場合もあります。
詳しいことはこちらの記事もご参照ください!
問題1問ごとに著作権者がいるわけで、対応数は膨大になります。
それぞれの案件が今どうなっているのか、クライアントである早稲田大学と常に情報共有する体制を整えています。

許諾が取れたらオシマイ、ではないのです

そんなこんなで無事掲載許可が取れました。
では問題用紙をスキャンしてアップしましょう♪……とはいきません。
まず、問題用紙には、1ページに複数の問題、複数の著作物が載っている!!
こっちの問題は許可が取れたけどこっちはNG、これは連絡さえついていない……
でも、許可が取れた分だけでも、がんばる受験生のために一刻も早く公開したい。
そこで、許可が取れていない部分に目隠しの処理をします。
目隠しをして公開したのちに、別の問題の許可が取れた場合は目隠しを外す処理も行います。
また、掲載してもよいけど出典を明記してほしいなどのご希望をいただいた場合には、問題用紙への情報記載も行います。
問題用紙のスキャン、加工は一般には著作権処理業務に入らないかもしれませんが、我々が著作権処理を行うのは、受験生のみなさんに過去問を見てもらうため。
その目的のために必要となる作業は一手に引き受け、スムーズな公開の一助となればと考えております。
許諾処理に付随する業務といえば、使用料の支払いについても当社で対応をしています。
海外送金代行もOKです!

著作権者と受験生との橋渡し

著作権者のご意向もあるので、残念な結果になる場合も当然ありますが、こころよくお返事をいただけたときの達成感が地道な作業をしている者にとっては励みになります。
ときにはお礼のお手紙を頂戴することもあり、単なる書類だけのやり取りだけではなく、人とのご縁、つながりも感じます。
また、過去問を利用した受験生が次の春、入学式の晴れ舞台に立つ姿を想像し、1件でも多く公開できるように心がけています。
毎日著作権者と受験生のほんの小さな橋渡しとなる、そんな業務です。

当社では、入試過去問だけでなくオンライン教材やコンテンツの著作権処理なども請け負っております。
これって著作権許諾が必要なの?という質問からでもかまいませんので、「?」と感じられましたらお気軽にお問い合わせください。

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