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外務省邦人安全課に学ぶ、海外留学時の安全対策

2018/09/11

突然ですが、「たびレジ」をご存知ですか?
旅行や海外研修にお勧めのツールなのですが、海外へ学生や研究者を日常的に
送り出している教育関係者や旅行関係者の方なら、ピンとくるでしょうか。
(答えは記事後半へ)

 

学術リテラシー事業部派遣留学チームの吉川です。

私が所属する派遣留学チームでは、早稲田大学留学センターの海外留学プログラムを利用し留学する学生へのカウンセリング、留学イベント実施、留学手続きサポート等を主に担当しています。留学センター制度での留学者は年間約2,000名弱(長期・短期含め)。相談カウンターを訪れる学生の対応や海外協定大学とのやり取り、出願の手続きアシストなどを日々、留学経験者のスタッフが行っています。

先日、外務省領事局海外邦人安全課の方をお招きし、「海外における留学生の安全対策」として邦人留学生の海外でのリスク、安全対策、事案発生時の対応などについて講演いただきました。年間約2,000名近い学生の、海外留学プログラムの渡航手続きをサポートしている当チームメンバーにとっても、在外公館で10年以上勤務された職員の方の実例をもとにした講演は納得させられるものばかりでした。

例えば、こんな「海外あるある!」のお話。

●海外での日本人の犯罪被害で一番多いのは窃盗。(携帯電話を盗まれる学生が本当に多いのです・・・)
→レストランのテーブルに本人がその場に着席していても、机の上に置いてある携帯電話の上に新聞紙や雑誌を置き、気を取られたすきにスられている。
→電車や駅の中もよく狙われるスポット。最近だと電車のドア付近で携帯電話を立ったまま操作していると、ドアが閉まる直前、ホーム側から強引に奪われて、列車はそのまま出発・・・
→偽警官もよくある話。まずサクラ相手に所持品検査を行い、それを目の前で見せつけた上でターゲットに職質を装って検査。財布等から現金を盗まれるなど。

また、怖いことですがテロ対策も伝授いただきました。

●テロ対策として、沢山の人が出入りするスポットには少しピーク時間をずらして行く。目的を達したら早めにそのスポットを離れる(ショッピングセンター等)
●宿泊先、レストランは非常口などを必ず確認しながら入る。(癖になるくらいに)
●大きな政治イベント、宗教的な記念日は把握しておく。(危険デーを認識して行動する)

うっかり気がつかない海外の文化や風習の違いについて。

●現地でタブーとされている習慣や行為を事前に調べておく。例えば、イスラム圏ではアルコールを持ち込んだり、屋外での飲酒、異性間で公衆の場で手をつなぐ、抱擁するなどは禁止です。

そして安全対策の有効策の一つが、「たびレジ」。各国の日本国大使館や総領事館が発信するメールサービスで、登録した地域の安全情報が配信されます。(3カ月以上滞在する場合は「在留届(法律上の義務)」にて同様のサービスが受けられます)

「●●で爆発事件発生!」「●月●日はデモが予定されています。慎重な行動を!」「●●地区では外国人旅行者を狙ったひったくりが多発」など、具体的な内容のメールが届き、実際に事件が起こった際は「被害に巻き込まれていませんか?」と在外公館から支援の連絡が来ることも。

そして「たびレジ」には「簡易登録」というシステムがあり、具体的な渡航予定がなくても国・地域(複数選択可)、配信時期等を選択し登録できてしまうのです! ということは、学生を送り出すスタッフや保護者の方が登録して学生と同じ情報を即入手できる、ということ。リスク管理上これはかなり効果的です。

8~9月は留学出発のピークシーズン。学んだ安全対策を伝えつつ、充実した留学生活を願いながら学生の旅立ちを見守る当チームなのでした。

参考)たびレジ
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html

参考)外務省海外安全ホームページ>海外安全パンフレット・資料>海外安全虎の巻
https://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph_01.html

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