【開催レポート】「台湾で、未来を創るAI&プログラミング体験!」 女子中高生対象のAI・プログラミングCampを実施しました

本プログラムは、海外の大学の雰囲気を感じながらAI・プログラミングについて学ぶとともに、グローバルIT企業で働く女性社員を訪問することで、将来の選択肢を広げることを目的としています。プログラムの全日程について、詳細をレポートいたします。
期間: 2025年8月4日(月)~9日(土)
場所: 台湾・台北(宿泊場所:国立台湾科技大学国際寮)
参加者: 中学3年生~高校3年生女子 16名
募集ページURL: https://ai-puia9aa.gamma.site/
X: https://x.com/AIProCamp
国立台湾科技大学、財團法人資訊工業策進會、Cycraft、KKdayの関係各社のご協力により本プログラムを無事に開催することができました。大学で現地のTAと交流をしながら、AIやプログラミングについて学び、国際的IT企業にて活躍する女性スタッフからキャリアについてお話をうかがい、その合間に楽しい文化体験も満喫する、盛りだくさんのプログラムとなりました。
台湾に行く前に、参加者の不安を払拭する、また出発前のアイスブレイクを行うことを目的として、7月26日(土)Zoomにて現地大学生TAを交えた事前オリエンテーションを実施しました。行程についての説明のほかに、グループに分かれて自己紹介をする、台湾で行ってみたいところの共有も行いました。TAの皆さんが日本旅行の経験や台湾のおすすめ観光スポットを教えてくれるなど、参加者との距離も一気に縮まり、台湾へ行くことへの期待がますます高まってきたようでした。
●1日目(8/4):台湾到着・財團法人資訊工業策進會へ訪問
台湾到着後、まず向かったのは情報通信産業を推進する政府系財団法人「資訊工業策進會(III)」。ここでは、企業が住民の声を活かして製品開発を行う「Living Lab+」で最新のテクノロジー技術を使ったゲームを体験、台湾のIT化に長年尽力されてきた葉 武松氏(日台産業推進センター副主任)による講演が行われました。ジェンダーのバイアスにとらわれず、誰もが挑戦できるというメッセージもいただきました。
晩ごはんに手配くださったおいしい台湾春巻きや台湾おにぎり、タピオカミルクティーで満腹になりました!
●2日目(8/5):台湾科技大学での講義①
台湾科技大学での講義・ワークショップ初日です。午前中は情報管理学科の先生によるプロトタイプエンジニアリングの講義&ワーク。生成AIツールを使用する際のプロンプトの実践方法を学びました。グループごとに割り振られたテーマについて話し合い、現地TAの協力を得ながら短い時間でプレゼンを完成させました。
午後は情報工学学科へ移動し、「AR体験」と「Unityの基本操作」を学びました。今回のプログラムの目標の一つは、Unityを利用したミュージックビデオ制作です。そのため、Unityの基本操作演習では、まずログインや簡単な図形を組み合わせた3Dキャラクターの作成といった基本操作に挑戦しました。Unityの学習は4日目、5日目まで続きます。参加者のプログラミング経験は様々ですが、わからないことがあればTAがすぐに対応してくれるので安心です。
お昼ご飯はフードコート形式の学食で。ここでもTAさんがサポートしてくれます。
●3日目(8/6):企業訪問
企業訪問の日です。午前中はサイバーセキュリティ企業のCycraft社を訪問し、CEOの呉 明蔚氏と2名の女性エンジニアの方にプレゼンテーションをしていただきました。開発現場の様子、学生時代に何を学んだか、AIはなぜ重要か、そして「挑戦し続ける姿勢」の大切さ……。実体験に基づく貴重なお話に、みんな真剣に耳を傾けます。質疑も頑張って英語で行い、「こんなに質問が出るとは!」と先方のご担当者が驚くほど、たくさんの手が挙がりました。
午後は、旅の予約サイトを運営するKKday社を訪問。こちらでは、さまざまな経歴を持つ6名の女性社員の方々が登壇くださいました。エンジニア、PM、QAテスター、営業など多様な職種の方が、自身のキャリアや仕事内容を語ります。IT業界には多様な職種があり、文系出身でも活躍できる、というメッセージが伝わるよう工夫されており、午前中に続き、活発な質問が飛び交いました。
●4日目(8/7):Unity講義と台湾文化体験
午前中は情報工学学科にて、先日に引き続きUnity制作に取り組みました。2日目に作成したものが少しずつ形になっていく中、参加者の中にはアンパンマンやミャクミャクといったキャラクターの作成に挑戦する人も。その作成精度は着実に向上していました。
午後は文化体験の時間です。台湾土産の定番、パイナップルケーキ作りを老舗菓子メーカー「郭元益糕餅」で体験、孔子廟を散策した後、台湾最大級の観光夜市である士林夜市をグループ行動で満喫しました。
●5日目(8/8):Unityによるミュージックビデオの発表
台湾科技大での講義・ワークショップは、今日が最終日です。午前中はUnity制作のブラッシュアップ。作品に音楽を付けて仕上げていきます。午後は完成した作品を全員で鑑賞しました。それぞれの個性が光る力作が次々と映し出され、会場は大いに盛り上がりました。
ここで先生とTAの方々から、作品の個性を称えて「最優秀デザイン賞」や「創意賞」等、参加者一人ひとりに賞が贈られました。頑張りを認めてもらえ、みんな嬉しそうです。さらに、台湾科技大学のオリジナルグッズまで用意してくださり、先生とTAの心のこもったおもてなしに感激です。
発表会の最後に、先生から一人ひとりに参加証書が授与されました。先生へお礼を述べる役割を担った参加者は「ぜひ中国語でお礼を言いたい」とスタッフとこっそり練習。見事、中国語と英語で感謝の気持ちを伝えました。TAの方々には、最終日のプラン相談に乗ってもらったり、日本のお菓子を一緒に食べたり、おすすめのかき氷屋さんに案内してもらったりと、本当にお世話になりました。おかげで、とても楽しい時間を過ごすことができました。多謝!
最後の懇親会には、訪問企業のご手配など本プログラムの構築に協力してくださった情報管理学科の学部長、查士朝教授も駆けつけてくださり、「Girls, Be ambitious」というお言葉をいただきました。
●6日目(8/9):自由行動
ついに最終日。午前中はあらかじめグループごとに立てていた計画に従って自由行動。自分たちだけで公共交通機関を使って、お目当ての場所に向かいます。スマホで乗り換え方法や到着時刻を確認しながら計画を頑張って達成します。初日の講演で聞いた、位置情報の応用が社会をどう変えたかのお話を体感しながら、小さな冒険を楽しんだ半日でした。
観光を終えて無事再集合し、日本への帰途につきました。
●「AI・プログラミングの入門中入門を知れて、自分でも学んでみようという気持ちが芽生えて良かったです」
●「最も良かった点は、台湾の情報系企業を訪問し、現場の方々から直接最新の技術や業務の話を聞けたことです。異文化に触れながら積極的に質問し、自分の考えを英語で伝える経験を通して、行動力と柔軟な対応力が身についたと感じます」
●「経済学とITが関わっていることを知れた」
●「自分の知らない世界を見られたし、グループ行動もプログラミングもいろんなことに挑戦することを学ぶことができた」
●「英語を話すことが苦手だったのですが、ほんとにみんな優しくてどんどん英語で話していきたいという気持ちになりました。失敗を恐れずに頑張っていこうと思えるようになりました」
●「他の参加メンバーとも仲良くでき、勉強のみならず台湾の文化を存分に味わうことができて、とても楽しかった」
●「知らなかったこともたくさん学べて、とても刺激的でした。毎日が楽しくて日本に帰りたくないと思うほど素敵な時間を過ごせました。この1週間で得た経験や出会いは、とても貴重で大切で、ずっと覚えておきたいです。また台湾に戻りたいし、このようなプログラムがあったらぜひ参加したいです」
●「TAの皆さんのおかげで、不安だった大学での生活も楽しめました。みなさん話しやすく優しく、本当に最高でした。ありがとうございました!」
本プログラムは、台湾科技大学の先生方、TAのみなさん、そして協力企業の方々が、参加者一人ひとりの習熟度を考慮しながら温かくご対応くださったおかげで、大変有意義なものとなりました。結果として、参加者の満足度も非常に高いものとなっております。関係者のみなさんに、心より御礼申し上げます。
また、参加者のみなさんの学ぶことへの積極性、新しい経験を吸収する感性、周りへの感謝の心、お互いを尊重し合う姿勢が、このプログラムをより素晴らしいものにしました。今回の経験がみなさんの今後の成長の糧となり、将来を考える上で少しでもお役に立てることを心より願っております。
当社は、来年度以降も女子中高生が未来を拓く一助となるプログラムを実施してまいりたいと考えております。また、このほかにも、テーマや対象者を広げながらこどもたちが未来の可能性を広げられるような、質の高い教育プログラムを提供してまいります。今回のツアーで得られた参加者のフィードバックを活かし、さらなるプログラムの充実を図っていく予定です。
学校単位でのプログラム開発も可能です。テーマに特化した海外プログラムのご希望など、お気軽にご相談ください。
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