早稲田大学 文学学術院様 「英語論文引用のためのコツセミナー」 開催報告
本講座は、研究論文を英語で書く可能性のある大学院生を対象とし、参考文献を適切な形で引用できるようになるための講座です。
研究活動に支障のないよう、授業期間中に1コマの授業と同じ100分で講座を開催し、多様な専門を持つ学生さんが参加してくださいました。
講座の目的
本講座は、早稲田大学総合人文科学研究センター様からのご要望を受け、受講者が文献を適切に引用・要約し、自身の論文に英語で織り込む方法を身につけることを目的として企画されました。
学部入学後、日本語での論文執筆における引用方法を学ぶ機会は多い一方、英語での引用技術を学ぶ機会は少ないのが現状です。
しかし大学の国際化が進み、英語で研究発表する機会が増えていくと考えられることから、本講座を採用いただきました。
本講座では、参考文献を正確かつ効果的に活用するためのコツを習得することを目指します。
TOEIC500以上の英語力を目安とし、英語での論文執筆に慣れていない学生が実践的な練習を積む機会となることも、この講座の狙いです。
講座の内容
英語で研究論文を書く際に欠かせない「引用」の技術を、具体例と演習を通じて学びます。
•情報源の再構築と活用: 引用元の情報を、自身の言葉で言い換える(パラフレーズ)の技術や、異なる情報を整理し、論文に効果的に統合する方法を学びます。
•適切な出典表記のルール: 主要な引用スタイル(例:APAスタイル、シカゴスタイル)の基本的なルールを習得し、文献リストの作成方法や本文内での適切な引用方法を学びます。
•データの効果的な提示: 論文内で図表などのデータを適切に提示し、本文との連携を効果的に行う方法を実践的に学びます。
授業は講師からの説明後、練習問題やペアでの意見交換を交えて実施しました。
また希望者の方には、英文の要約・引用の仕方の個別の添削を実施し、学んだ内容を活用する機会を提供しました。
受講生の声(抜粋)
アンケート結果から、受講者のみなさまにご満足いただけたことがわかりました。
・講義の内容、全てわかりやすかったです。パラフレーズや要約の練習では⾃分の語彙のなさに気付いたのでもっと勉強しようと思いました。
・今後、英語論⽂を読む際も意識できますし、書くときも利⽤できるので本⽇の講義を思い出しながら修練しようと思います。
・これまで英語論⽂を読む中で、先⾏研究への⾔及の仕⽅などを読みながらも⾃分がいざ実践するとなるとやり⽅が明快ではなく、難しく感じていました。しかし、今回の講義は、パワーポイントも先⽣のお話も含め⾮常にわかりやすく、楽しく講義を受けることができました。
受講してくださった皆様、ありがとうございました。
他大学・教育機関の皆様へ
当講座は他大学でも導入可能です。今回は100分の対面授業と個別の添削を組み合わせた形式での実施でしたが、スケジュール、回数のアレンジやオンラインでの実施も可能です。
お問い合わせは語学教育部までお気軽にご連絡ください。
Mail:led-epad@w-as.jp
