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大学と地域をマッチング 「地域連携・地域企業連携サポート」

2015/12/18

今日のテーマは「地域連携・地域企業連携サポート」。担当うえのとWeb担当さとうでご説明いたします。

研究支援ーー研究コーディネート
http://www.w-as.jp/research-support/rs-coordinate/
工業都市周南

水素ゴミ収集車登場! 研究成果を社会に還元することが究極的な目的

今日紹介する「地域連携・地域企業連携サポート」は「研究事業企画部」の事業とのこと。
こちらはどんなことを行う部署なんですか?

研究事業企画部は、早稲田大学の研究活動をあらゆる面から支援する業務を実施しています。
地域連携は研究成果を社会(地域)に還元することを究極的な目的とした事業です。

研究成果を社会に還元する、というのはわりとよく耳にする言葉ですね。
どんな研究もめぐりめぐればどこかに還元されるものだとは思いますが、
やっぱり今行われている研究が
ダイレクトに社会で役立つというのはエキサイティングでしょうね。
具体的にどのようなことを行っているんですか?

2つの事例を紹介しますね。
1つは山口県周南市で11月にスタートした「燃料電池ゴミ収集車の実証事業」です。
これは環境省委託事業として実施するもので、
現在ディーゼルエンジンで走っているゴミ収集車を、燃料電池駆動へ改造します。
最近、CMなどで「水素社会」というキャッチフレーズを聞く機会が増えたと思います。

クリーンエネルギーというやつですね。

「水素」は燃料電池によって発電をするわけですが、
発電時に温室効果ガスである二酸化炭素を一切排出しないというメリットがあります。
この事業では、燃料電池ゴミ収集車の開発・設計、車両製造を行い、
実証車両によるごみ収集の運用及び導入効果の検証を行うものです。

早稲田大学では理工学術院の紙屋教授が長年電動バスの研究開発を進めてきました。
本事業ではこの知見を活かして、燃料電池、モーター、バッテリシミュレーターを
研究室が開発し、効果検証の予測プログラムを開発します。
当社ではこの車両単体でのシミュレーター結果を用いて、
広域でゴミ収集車が走行した時のCO2削減効果を検証します。

photo02
 ゴミ収集の実態を追跡

photo03
 クリーンセンターでゴミの重量を計測

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本事業の報道記事はこちら
フラットフィールド、燃料電池ゴミ収集車を開発へ
−来秋、山口・周南市で実証運用(J-Net21[中小企業ビジネス支援サイト)
http://j-net21.smrj.go.jp/watch/news_tyus/entry/20151104-10.html
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いい結果が出て全国に広がるといいですね!

2つ目は、秋田県男鹿市で同じく11月からスタートした
環境省グリーンプラン・パートナーシップ事業です。
これは現在構想をしている複合観光施設に、木質バイオマスや太陽熱エネルギーなどの
再生可能エネルギー設備を導入し、CO2削減を行う事業です。

木質バイオマス?

バイオマスというのは化石燃料以外の、生物由来の再生可能な資源のことで
「木質バイオマス」は木材からなるバイオマスですね。
たとえば間伐材や解体した建物から出る木材などを活用したものとか。

ああなるほど。

で、こちらも同じく早稲田大学理工学術院の小野田研究室との共同事業です。
木質バイオマスや太陽熱利用などの再生可能エネルギーについて、
研究室が有している知見を活用したシミュレーションにより効果予測・検証をします。
この結果をもとに来年度は実際に設備を導入し、
複合施設は男鹿市の環境拠点として、観光業の活性化、
設備導入の横展開による産業・地域活性化、環境教育の推進、などへつなげる予定です。

研究者、地域の関係者……
なるべく多くの人に「やってよかった」と言ってもらえるように

どちらの事業も環境系のようですが、
環境系は社会に直結するから事業化しやすいんでしょうか?

研究の目的には、「真理を追究する」「今までに誰も知らなかった新しい何か
(素材、構造、機能など)を見つける」などがありますが、
もう1つ「現実に起きている問題を解決する」というものもあります。
環境系の研究開発は、問題解決を目的とすることが多いので、
当社の事業と直結するケースが作りやすいです。

ひとくちに研究者といっても千差万別で、
純粋にアカデミックな研究に没頭したいという方もいれば、
研究成果は社会で活用されて初めて価値が生まれる、と考える方もいらっしゃいます。

今回の2件の場合、どちらも後者の意識が高い研究者と言えると思います。
もちろんどちらのタイプが良い、悪いということはありません。
基礎研究と応用研究、実証研究がつながって初めて研究の価値は生まれると思います。

では、弊社はその中でどんな役割を果たすんですか?

地域と大学をつなぐ役割……というと曖昧になってしまいますが、
たとえば地域の関係者も多種多様でさまざまな考えを持っています。
異なる考えや価値観を持つ関係者の間に入ってファシリテートし、
なるべく多くの人に「やってよかった」と言ってもらえる成果を出したいと思っています。

そのほかにも、たとえば実際に設備や機器を導入する場合は、
投資回収に何年かかるか、期待される効果は?などの評価が必要となります。
研究室がエネルギー効率などの効果検証を担当するのに対して、
当社は設備導入の事業性評価や、
研究開発事業であれば、研究開発プロジェクトのプロジェクト評価なども担当します。

平たく言うと研究成果と社会との間にあるもろもろを
どうにかする仕事という解釈でよろしいでしょうか。

まあ、解釈はそれでよいと思います。
一言でいえば研究成果を使って地域の問題を解決する、ですね。

地域と研究をどんどんマッチングさせましょう!
今回紹介された事例は、どうやって事業化に至ったんですか?

今回の2つのケースではどちらも当社が案件を発掘し、
これまで連携実績のある研究者に声をかけるところからスタートしました。
もちろんこれとは逆に研究者から
「一緒にやりましょう!」と声をかけていただくケースも多くあります。

裏話ですが、男鹿市のプロジェクトは、入社2年目の社員が、
母親の実家がある男鹿市に錦を飾りたいとの熱い思いからスタート。
GWやお盆休みなどの帰省期間を使って営業をして、
プロジェクトの獲得までこぎつけたんですよ。
若手社員のやる気は素晴らしい、不可能はないのだなと改めて実感しました。

なかなかやりますね!
ほかにはどんなプロジェクトがあるんでしょう。

最近は当社研修企画運営部(人材育成セミナーの運営などを行う部署です)と連携して
農業6次産業化ビジネス人材育成プログラムを実施しています。
新しい農業、未来の農業にはイノベーション人材が必要で、
最新のMBAプログラムなどを応用したカリキュラムの提供をしています。
これも地域活性化の1つにつながるのではと思います。

農業6次産業化?(今日は初めて聞く言葉が多いな)
ちょっと待ってください、自分でググります。
えーっと「1次産業と2次産業と3次産業を足すと6次産業になる。」
……なんですかこの十九銀行と六十三銀行が合併して八十二銀行になったみたいな説明は。

6次産業化の意味は「農業の付加価値を上げる」ですね。
プロダクトアウト型で単価の安い農産物を作るのではなく、
マーケットインの発想で、お客さんに「高い価値を感じてもらう」ことが重要です。

これも、高い価値を感じてもらえる産業にすることで
地域の問題を解決するということにつながるんですね。
それを当社がお手伝いする、と。
ところで環境系以外の分野はどうでしょう?

このほかでは、再生医療分野への進出を検討しています。
これはTWins(*)をベースとした東京女子医大との連携です。
iPS細胞に代表される再生医療分野は急速に研究開発が進んでいます。

今後10年ほどの間にいくつかの実証例が出てくると予想しますが、
再生医療を新産業という視点で捉えると、研究成果を産業へと結ぶためには
まだ多くの周辺領域で現在は存在しない機能や役割が必要になると思います。

たとえば医療法や薬事法が改正され、早期承認制度など、
再生医療の実用化がしやすい環境が整いつつあります。
ただし急激な環境変化に対応できる医療現場の人員というのはそう多くは存在しません。
ここにコンサルティングビジネスとしてのチャンスがあるのではと期待しています。

自分たちの持っている研究成果を社会に還元したい、応用したいというご希望があれば、
どんな分野でもお役にたつぞと。

企業で環境貢献を検討しているが具体的な方法に悩んでいる、
地方自治体で何か新しいことをして地域の活性化をしたい、などの悩みに
ソリューションを提供します。
早稲田と連携して「何か新しいことを始めたい」と思う方はぜひコンタクトください!

(*)2008年4月にオープンした、東京女子医科大学・早稲田大学連携先端生命医科学研究教育施設。
東京女子医大のTW、早稲田のW、そしてInstitutionを組み合わせた
通称「TWIns(ツインズ)」と呼ばれ、先端生命医学の研究を行っています。
早稲田大学先端生命医科学センター センター概要
http://www.twins.sci.waseda.ac.jp/outline/institution/

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