外資系金融機関で実施!異文化コミュニケーションとコンフリクト・マネジメント講演事例
ある外資系金融機関から、コンフリクト・マネジメントに関する講演依頼がありました。
その目的は、国籍や文化の違い、職歴の違い、雇用形態の違い、価値観の違い…など、多様性にあふれる職場環境において、社員に「他者との違いを受容し、共感する心」を育ててもらうこと。そして、他者とうまく協働するためのコミュニケーション方法を身につけ、本当の組織力を高めるきっかけにしてほしいということでした。
実施期間
2010年5月
名称: 講演 「企業文化の創出と経営:異文化コミュニケーションの視点から」
プログラム内容
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- 日本社会の変遷
- 文化とは
- 価値観の多様性(トロンペナールスとホフステードの研究から)
- Win-Winとは
- まとめ
講師はまず、「グローバル化やコンピューター化の台頭で、価値観が総じて均一的だった日本社会でも多様化が進み、私たちはさまざまな価値観を持った人たちと協調的に共存していく必要が出てきている」と指摘。
次に、価値観を大きく左右する「文化」を「特定の集団に存在する共通のパターンや決まりごと」と定義し、7つのケースの「価値観」について、「AとBのどちらの考え方に自分に近いか」を参加者に問いました。その後、ケースごとの国別の傾向を紹介し、価値観がいかに多様であるかを確認。
また、簡単なペアワークも行いました。2名で向かい合って立ってもらい、「二人の間に国境線があると想像し、どんな手を使ってもいいので相手を自分の領土に入れてください」。これで分かるのは紛争解決スタイル。コンフリクトの解決ストラテジーを実演しました。
最後に、当事者双方が満足する「Win-Win」の解決方法を見出すには、①発想の転換、②丁寧なコミュニケーション、③信頼形成が必要としました。
講師の絶妙なユーモアと参加者の笑い声にあふれた講義は、大盛況のうちに終了しました。
受講者の声
- インタラクティブで大変楽しいセッションでした。
- エネルギッシュな講師&参加型の講演で楽しめました。 国別の対比も興味深かったです。
- 取り上げた例が具体的および身近な事柄で、理解しやすかった。
- 客観的に状況を見ているつもりでも、無意識に自分の主観(価値観)をベースにしていることを改めて認識した。
- 今日の内容は、仕事にも私生活にも役に立つと思います。
- コミュニケーションをとるにあたり、どういったことを気をつけたほうが良いか、これまで曖昧だったところがクリアーになった。
- 私も含めた参加者が、先生の、ダイナミックでコミカルな語り口に引き込まれていたと思いました。社内の他のオフィスとのやり取りにおいて、参考にさせていただける点が多く見つかりました。
- お話をお聞きし、日常感じていたこと(社会や組織、友人たちと自分自身の関係性)が整理することができました。ご紹介頂いたWin-Win関係の作り方も自分の中で咀嚼し、実践しながら磨いていきたいと思います。
※社員60名が参加
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