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正規英語ライティング科目受託までの道のり:関西圏私立大学A大学の事例

2026/03/27

 

近年、大学教育の国際化が進む中で、「英語で論理的に書く力」の育成は、多くの大学様にとって共通の課題となっています。
当社の語学教育部では、早稲田大学で培われた質の高い教育ノウハウをベースに、各大学様の教育理念や学生のレベルに最適化した「正規英語科目」の教育支援業務を行っています。
本記事では、関西圏の私立大学(A大学様)における「アカデミック・ライティング」正規英語科目における教育支援業務事例です。2022年度のパイロット版ワークショップの実施から、2023年度~2025年度の正規科目としての支援体制の導入に至るまで、「既存のプログラムを当てはめるのではなく、大学ごとのニーズに合わせて正規科目を設計できる」という当社の強みと具体的な受託の舞台裏をご紹介します。
他大学様においても、英語教育の質向上や新規科目の立ち上げをご検討の際のヒントとしてぜひご一読ください。

 

正規科目受託にいたるまで

A大学では、海外での学修を想定したカリキュラムを採用しており、留学先での学びを深める「実践的なライティングスキルの向上」育成が大きな課題でした。学生は英語で文章を書くことには慣れていましたが、論理構成や引用のルールといったアカデミックな作法が十分に身についていないと感じられていました。

この課題を解消するため、A大学は正規の英語科目として「アカデミック・ライティング」の新設を決定し、2022年初めよりパートナー選びを開始されました。当社は大学のシラバスやニーズに即したカリキュラムを提案。デモレッスンや面接を経て、カリキュラム支援体制および授業運営支援の仕組みを評価いただき、採用が決定しました。

【評価されたポイント】
  • 講師へのサポート体制:全ての講師が共通の教材と採点ルールを使用。指導スキル向上のための毎学期のワークショップや、専門スタッフが授業を直接チェックしてアドバイスをすることで、どの講師も質の高い授業ができるよう取り組んでいる。
  • 運営体制:高い語学力を持つスタッフを連絡調整担当として配置し、講師や委託元とのスムーズなやり取りが可能。また、成績や学生データ管理、LMS(学習管理システム)の活用など、早稲田大学での実績に基づくノウハウを持っている。

授業の特長

本科目は大学が開講する授業として大学教員の指導計画および成績評価のもと実施され、当社は教材開発・授業実施・運営支援を担当しました。また、大学が、他科目との関連で学修到達目標の整理を行った際は、その方向性に基づいて、本科目が受け持つ範囲を柔軟に適応させ、大学のニーズに合った授業を実施しました。評価方法を含めたシラバスや学生への配布物は、大学の科目担当教員と共同で作成し大学の承認のもと確定しました。

  • 段階的なスキル習得
    初年次に履修する必修科目として実施されます。段階的な学びを通して、段落の組み立てや、要約・パラフレーズの技術など、大学でのライティングに必要なスキルを習得します。
  • プロセス・ライティングの実践
    学生はパラグラフごとに課題を提出し、講師からアドバイスを受けて修正を加え、次のステップに進みます(プロセス・ライティング)。このサイクルを繰り返すことで、着実に書く力を磨きます。なおエッセイのテーマはレベルごとに統一し、純粋にライティング技術の向上に焦点を当てた内容にしました。
  • アカデミック・インテグリティ(学問的誠実さ)の重視
    剽窃(Plagiarism)の防止や、正しい引用方法、学問上のマナーを重点的に指導するよう、大学の科目担当教員の方針に基づき授業内容の調整を行いました。

運営基盤の構築

当社は授業を提供するだけでなく、大学の科目担当教員による科目運営を支援する体制整備を行いました。

  • 評価基準、ルールの調整と決定
    大学側とオンラインや対面でミーティングを複数回行い、クラス分けの方法や評価基準の共有方法、納品方法などについて、大学側の期待値とのすり合わせを丁寧に行いました。
  • LMS準備
    本科目では学生への教材配布や課題の提出にLMSを使用していますが、A大学のLMSは当社が過去に運用経験のないものでした。LMSの仕様を事前にしっかりと調査し、すべての機能が期待通りに動作するよう準備しました。また科目運営用のマニュアルも作成しました。
  • 学生サポート
    学生からの授業に関する質問には、講師がメール等で対応しました。事務的な質問には、問い合わせ窓口としてのメールアドレスを作成しました。
  • リモートでの科目運営の工夫
    対面授業実施のため、関西在住の講師を採用しトレーニングを行いました。緊急時にはオンラインで授業を実施する体制も整備しました。品質管理のための授業見学はリモートによる録画で実施しました。
  • 定期的な報告と改善
    月に1回程度、授業の進捗をメールでA大学の担当教員へ共有しました。また半期ごとの報告会では、学生の出席状況や成績の傾向を共有し、次学期に向けた改善点を話し合いました。

科目の成果:学生からの高い評価と目標の達成

学生を対象に行った授業評価アンケートでは、本科目に対してとても満足しているという結果が出ました。
2024年度と2025年度のアンケートでは、「講師の教え方が適切だったか」「課題への講師のアドバイスが役に立ったか」という設問に対し、複数のクラスで90%以上の学生が「Excellent」「Good」と回答しています。

【学生の声:自由記述より抜粋】
・各課題へのフィードバックがとても良い。先生の説明が非常にわかりやすい。
・先生は質問しやすいフレンドリーな雰囲気を作ってくれた。
・先生の指導方法と、課題へのフィードバックが素晴らしい。ずっとこの先生から学べる機会がなかったのが残念。

さらに、本カリキュラムの特徴である「プロセス・ライティング」と「引用ルールの理解」についても、学生からポジティブな感想が寄せられました。

【学生の声:自由記述より抜粋】
・ライティングをステップ・バイ・ステップで練習したことで、エッセイの各セクションに一つずつ集中でき、より深く理解することができた。
・エッセイをパート(序論、本論、結論)に分けて作成する方法は、とても効果的だった。
・以前からずっと混乱していた、本文中の引用(In-text citation)のルールをようやく理解できた。
・引用文献のパラフレーズ(言い換え)や要約に関する指導は、今後のリサーチのために不可欠だった。
・このコースでは、アカデミック・インテグリティ(学問的誠実さ)と剽窃を避けることが重要であることを学べた。


これらの結果から、大学が目指した「アカデミック・ライティングスキルの確実な定着」と「学問上のマナーを守る指導」という目標を、達成できたと考えています。

 

大学生・大学院生向け英語教育サイト:https://www.w-as.jp/program/lp/college/


 

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