早稲田大学 文学学術院様「研究発表のための英語ディスカッション・プレゼン入門講座」開催報告
2025年9~10月に早稲田大学大学院文学研究科の学生様を対象に「研究発表のための英語ディスカッション・プレゼン入門講座」を実施いたしました。
国際学会での発表、海外の研究者との共同研究など、研究活動のグローバル化が進む現代において、ご自身の専門分野の成果を英語で論理的に発信し、建設的な議論を行う能力は不可欠です。
本記事では、この重要なスキルを習得するための最初の一歩として開催された本講座の概要と、実践的な学びの様子をご報告いたします。
講座の目的と内容:実践重視のカリキュラム
本講座は、キャリア初期研究者支援の一環として位置づけられました。
国際的な研究会やワークショップやポスターセッションにおいて自分の研究を英語で説明し、議論ができるようになることを目的とした講座で、
グループレッスン(対面、100分)と実践レッスン(対面またはオンライン、1人30分、希望者のみ)で構成されています。
なお、TOEIC 500点以上を目安としたレベル設定のもと、講師による説明や指示は英語で行われました。
1.グループレッスン
まずは講義形式で研究発表やディスカッションの基本的なスキルや、聴衆を意識したプレゼンテーションの組み立て方について学びました。
(1) プレゼンテーション
・学術的なプレゼンテーションの構造
・わかりやすいスライドのデザイン
(2) ディスカッション
・研究発表サンプルの分析
・自身の研究について説明する
・お互いの研究に関して議論する
2.課題提出と個別フィードバック
「実践レッスン」への参加希望者には、講義後に自身の研究内容に関するプレゼンテーション用スライドを作成し、当社の専用学習サイトを通じて提出していただきました。
提出されたスライドは、講師が一つひとつ丁寧に確認し、個別フィードバックを提供しました。
この事前準備により、学生はスライドをブラッシュアップし、実践レッスンに備えました。
3.実践レッスン
講義とスライドへの個別フィードバックを経て、マンツーマンでの実践レッスンを実施しました。

レッスンでは、受講生は作成したスライドに対して口頭でもアドバイスを受け、それについて質問する機会がありました。
その後、各受講生はプレゼンテーションを実演し、発表の構成をより明確にするためのつなぎ言葉の活用や、デリバリーの技術について講師より細かく指導を受けました。
全ての受講生が最低2回はプレゼンテーションの練習を行うことができました。
加えて、英語特有のプレゼンスタイルや質疑応答への対応方法について、具体的なアドバイスも行いました。

受講生のアンケート結果(抜粋)
本講座受講者を対象に実施したアンケートの結果から、受講者の満足度は高く、講座内容が実践に役立つこと期待されていることが明らかになりました。
◆アンケート結果◆
| 質問項目 | 「とてもそう思う」または「そう思う」と回答した割合 |
| 本講座はあなたの期待に添う内容でしたか? | 80.00% |
| 今後の研究会や学会発表にあたっての、不安や疑問点は解消されましたか? | 80.00% |
| 本講座で学んだことは全体的に役に立ちそうですか? | 80.00% |
◆受講者の声(自由記述より抜粋)◆
・海外の学会に出てみたいと思っていて、何から始めたらいいか分からなかったが、最初の一歩を踏み出せた気がする。
・開講の頻度を増やしてもらえると嬉しい
他大学・教育機関の皆様へ
今回の「研究発表のための英語ディスカッション・プレゼン入門講座」は、キャリア初期研究者のためのサポートの一例です。
当社では、他にも英語論文対策、英語ディスカッション、プレFD(英語による授業実施)など、大学院生向けの英語研修を企画・運営しています。
お問い合わせは語学教育部までお気軽にご連絡ください。
Mail:led-epad@w-as.jp
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